栗田工業(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、本年8月に運用を開始したボイラ水処理向けのサービス契約「テレマックNEO™」のラインナップを冷却水処理へと拡大します。冷却設備の水処理管理を請け負い、処理工程の省エネルギーや設備の安定運転などお客様の付加価値を追求した水処理パッケージサービスをさらに幅広く提供していきます。
このたび新たに展開するサービスの名称は「冷却水テレマックNEO™」。工場やオフィスビルなどの空調や生産設備に用いる冷凍機の熱効率低下によるエネルギーロスを改善して省エネルギーに貢献するとともに、「レジオネラ症」という感染症の原因となるレジオネラ属菌を除菌します。
サービスの特長として、年間単位のサービス契約の中に「冷凍機のLTD値の(*1)維持保証」、「レジオネラ属菌(*2)の不検出保証」という2つの特約(*詳細は、以下補足資料を参照)を付加し、お客様に対して水処理効果を保証します。これにより、冷凍機の省エネルギー運転やユーティリティコスト低減、設備の保全や安定運転など、様々な課題解決に貢献していきます。
「冷却水テレマックNEO™」では、レジオネラ属菌の不検出の状態を維持する画期的な除菌技術「レジ//エンド®」を主体に、設備や水質に適した各種冷却水処理薬品を併せて使用します。そして、冷却水の水質や薬品注入量などを遠隔監視するシステム、薬剤濃度を一定に制御して水処理効果を安定化させる装置、冷凍機の熱効率や汚れをモニタリングする技術を組み合わせることで、冷却設備全体での水処理管理の最適化を実現します。
また、これらの商品・技術は「一括契約」の形で提供するため、初期投資が不要で直ちに水処理を開始することができます。さらには、水処理効果を常に維持することで冷凍機の開放や洗浄頻度を削減し、メンテナンスコストの抑制も可能となります。
当社では今後、国内外における幅広い業種で「冷却水テレマックNEO™」の適用を進め、お客さまの「安全・安心」のニーズに幅広く応えていきます。また、ボイラから冷却水へと「テレマックNEO™」のラインナップを拡大する中で、ボイラ水処理と冷却水処理をトータルで提案し、お客様の工場全体での課題解決を推進することで、水処理薬品事業のサービス拡大を図っていきます。
<補足資料>
冷却水は、様々な製造業の生産プロセスにおいて、主に製品を適切な温度に冷やすために使用されるほか、工場全体の最適な空調管理によるエネルギー効率改善の役割を果たします。冷却水は何の処理も施さずに循環利用すると、熱交換器や冷却水の配管などに腐食が発生したり、スライム、スケールなどの汚れが付着します。これらにより適切な冷却ができなくなると、生産効率の低下や設備のエネルギーロス、さらには設備そのものにも大きな障害を与えることもあります。
これら冷却水系システムの障害対策として、一般的に、スライム・スケールの抑制、腐食防止に優れた効果を発揮する冷却水処理薬品が使用されます。
以 上