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米国APANA Inc.への戦略的投資を継続、Series Bラウンドで出資比率拡大

2019年4月11日

    栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、2019年4月5日にIoT節水ソリューション事業を展開する米国ベンチャー企業 APANA Inc.(本社:ワシントン州、以下「APANA社」)への追加出資を完了いたしました。
    当社は、2016年12月にAPANA社への出資(Series Aラウンド)を行い資本参加しておりますが、このたび、同社のさらなる成長の加速を目的とした増資(Series Bラウンド)において、リード投資家として追加投資し、同社株式を追加取得しました。戦略的投資の継続により、当社の出資比率は40%を超え(発行済株式ベース)、同社は当社の持分法適用会社となります。

    APANA社は、LoRa® (*1)という無線通信技術を活用した水使用量のリアルタイムモニタリングおよびビッグデータ解析に関する技術開発と、商業施設、産業施設の節水に貢献するサービスを展開しています。施設内の水の用途や給水配管構造に応じて適切な位置にセンサーを設置し、LoRa®無線通信により「水使用量の最適化」を実現する同社のソリューションは、世界大手リテール事業者(大型商業施設)で導入が進むなど、米国では高く評価されており、2016年度以降、売上高も大きく伸長しています。
    また、日本においても前回出資以降、無線通信機器の技術適合認証を取得し、国内顧客における実証試験でも水使用量削減の実績を積み重ねており、当社では高い成長性が見込まれるAPANA社の事業を日本市場でも本格展開していく考えです。
    今回の出資拡大により、APANA社は新市場向けの技術開発や営業体制の強化、海外市場拡大に向けた販売パートナーの探索、多店舗展開する小売業・飲食業への展開強化等を図ることで、市場優位性をより強固にしていくことを目指します。そして、当社はAPANA社との協業体制をさらに強化し、同社の先進的な技術やサービスを導入・活用する取り組みを加速していきます。

    2018年4月にスタートしたクリタグループの中期経営計画「MVP-22(Maximize Value Proposition 2022)」においては、IoT/AIを水処理ソリューションの重要基盤の一つと位置付け、ビジネスモデル・ビジネスプロセスの変革を進めています。また、「水資源問題の解決」「持続可能なエネルギー利用の実現」「廃棄物の削減」「産業の生産技術進歩」を重点的に取り組むべき社会課題と捉え、社会との共通価値の創造に注力しています。
    より多くのお客様にAPANA社の独自性の高いデジタルビジネスを展開することでイノベーションを創出し、「水と環境」という事業領域における新たな価値創造の実現を目指してまいります。

    *1: LoRa® :LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる新たな無線通信規格に含まれる技術の一つ。
    センサーネットワークに用いられるIoT無線通信では、(1)電池で長期稼働が可能な高い省電力性、
    (2)広い送受信範囲(3)通信モジュールや通信コストの安さなどの性能が求められる。
    LPWAは、既存の無線通信技術では課題であったこれらの要件をクリアできるものとして注目されている。

    <APANA社の節水ソリューション>
    *商業施設のケース

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    *APANA社URL:https://www.apana.com/

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