栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、株式会社朝日新聞社および株式会社テレビ朝日が主催する「第18回 高校生・高専生科学技術チャレンジ(Japan Science & Engineering Challenge、 以下 「JSEC2020」)」に協賛し、水と環境に関わる優れた研究に対して「栗田工業賞」を贈呈しましたので、お知らせします。
高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)は、理数教育の増進に資することで科学技術水準の向上を目指し、2003年より実施されている科学技術の自由研究コンテストです。幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査により優秀な作品を表彰しています。当社はJSECの活動趣旨に賛同し、社会貢献活動における人材育成の一環として2019年から協賛しています。
第18回目となる今回のJSEC2020では、全国の高校および高等専門学校から217の研究作品の応募があり、予備審査と一次審査を経て、2020年12月12日(土)、13日(日)の2日間にわたりオンラインでの最終審査会が行われました。この結果、2020年の「栗田工業賞」には愛知県立一宮高等学校の武藤優里さん、神崎七海さん、樋田一貴さんの研究「イオン液体によるセルロースの酸加水分解の効率化~バイオエタノール生成の効率化に向けて~」が選ばれました。なお本賞の受賞者は、他のJSEC2020上位入賞者とともに2021年5月にオンラインで開催される国際大会ISEF(International Science and Engineering Fair)に日本代表として出場する予定です。また、今回は初の試みとしてJSECのバーチャル3D会場がオンラインで開設され、当社も「Kurita Sustainable Water Tour」と題して世界の水資源の問題とその解決のための水処理技術の役割を学習できる内容を展示しています。
今後当社は、同賞の副賞として、受賞者と海外の研究者も含めたクリタグループの研究者との交流会をオンラインで開催する予定です。研究者たちから企業における研究開発の様子を直接聞く機会を提供することで、受賞者の今後の研究活動やキャリア形成の一助としてもらいたいと考えています。
クリタグループは今後も、社会貢献活動の一環として、未来を担う若年層の教育支援を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
受賞者 |
愛知県立一宮高等学校 武藤優里さん、神崎七海さん、樋田一貴さん |
研究名 |
「イオン液体によるセルロースの酸加水分解の効率化~バイオエタノール生成の効率化に向けて~」 |
概要 |
化石燃料の代替燃料として使用されているバイオエタノールの原料について、自然界に大量に存在し、かつ食糧と競合しないセルロースからのグルコース生成に着目し、イオン液体を用いた効率的なグルコースへの分解について考察した。 |
「栗田工業賞」を受賞した愛知県立一宮高等学校の
樋田一貴さん、神崎七海さん、武藤優里さん(左から)
JSEC2020のバーチャル3D会場へのリンク(2021年5月まで視聴可能)
https://jsec.asahi.com/index.html
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