~水処理DXという画期的な取り組みをオープンイノベーションで実現~
栗田工業株式会社(東京都中野区、社長:門田 道也)とFracta Leap株式会社(東京都新宿区、社長:北林 康弘)の共同で水処理産業のデジタル変革(DX)を目指す「メタ・アクアプロジェクト*1」が、「日本オープンイノベーション大賞*2」で、環境大臣賞を受賞したことをお知らせします。
メタ・アクアプロジェクトは、当社と水道向けAIの最先端技術を有する米国ベンチャー企業Fracta社の資本・業務提携を通じて開始したものであり、同社は水処理に関わるデジタル技術を強みとするFracta Leap社を設立し、当社と共同で本プロジェクトを推進しています。本プロジェクトでは、当社の水処理の技術・知見・データと同社のAI・ソフトウェアの技術・人材などを組み合わせることで、世界に前例のない水準で水処理産業のDXの実現を目指しています。
具体的には、脱炭素化等の環境負荷低減、人手不足・技術継承の課題解決、それらを梃にしたコスト削減と新技術の導入加速等の顧客・社会価値の創造を目的に、水処理プラントの「AI 最適運転*3」・「AI最適設計*4」およびそれらを組み合わせた「ライフサイクル最適化」などに取り組んでいます。
今回の受賞理由としては、水処理とAIを組み合わせた取り組みが画期的である点に加えて、水処理産業における脱炭素化・効率化等のために、当社とFracta Leap社が相互の強みを掛け合わせることで、先進的なデジタル技術・製品を共同開発している点が評価されました。
今後の展望としては、開発したソリューションを、各種プラントの運転や設計の現場に順次展開することに加えて、水処理プラントの設計・生産および運転管理のスマート化(効率化・高度化)を実現すべく、さらなるソリューション開発に取り組みます。また、当社のグローバル事業基盤を活かし、国内のみならず海外のお客様にもDXによる脱炭素化・コスト削減といった顧客・社会価値を提供してまいります。
注
*1「メタ・アクアプロジェクト」:水処理インフラの持続可能性のために、デジタル技術による抜本的な生産性改善を目的として、2020年に発足した当社とFracta Leap社の共同プロジェクトです。主にAI・IoT技術を用いて、水処理プラントの設計・生産および運転管理のスマート化(効率化・高度化)を推進しています。当社は、2020年よりDXを推進する「デジタル戦略本部」を新設し、デジタル技術による事業の変容を加速しており、本プロジェクトはその中核として位置付けられています。また、本プロジェクトは、当社とFracta社との初めての共同プロジェクトです。本プロジェクトを通じて両社のさらなるシナジーを創出していきます。詳細は、2020年8月20日付プレスリリースの内容をご参照ください。*2「日本オープンイノベーション大賞」: 内閣府主催の制度であり、日本のオープンイノベーションを推進するために、今後のロールモデルとして期待される先進性や独創性の高い取り組みが表彰されるものです。詳細は、内閣府WEBサイトをご参照ください。
*3「AI最適運転」:一例としては、逆浸透膜(RO膜)装置を対象に、運転コスト4割減と電力(=CO2排出量)1割減が見込めるソリューションについて、実プラントでの検証と特許出願を完了しています。詳細は、2021年3月24日付プレスリリースをご参照ください。
*4「AI最適設計」:プラント設計(装置構成・配置設計・工事計画等)の最適化・自動化によって、設計・部材・工事コストおよび納期の削減を目指しています。
栗田工業の概要
会社名 | 栗田工業株式会社 |
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所在地 | 東京都中野区中野四丁目10番1号 |
代表取締役社長 | 門田 道也 |
事業内容 | 水処理薬品・水処理装置の製造・販売、水処理装置のメンテナンス、超純水供給、土壌・地下水浄化 |
WEBサイト | https://kurita-water.com/ |
Fracta Leapの概要
会社名 | Fracta Leap株式会社(フラクタリープ) | ||||
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設立 | 2020年5月(米国AIスタートアップ Fracta社が子会社として設立) | ||||
所在地 |
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代表取締役 | 北林 康弘 | ||||
事業内容 | 水処理インフラの問題解決に貢献するデジタル技術・製品の開発 | ||||
WEBサイト | https://fracta-leap.com/ ※上記サイトは、Google Chrome、 Microsoft Edge、またはMozilla FireFoxをご使用の上、ご覧ください。 |