栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:門田 道也)は、株式会社朝日新聞社および株式会社テレビ朝日が主催する「第19回 高校生・高専生科学技術チャレンジ(Japan Science & Engineering Challenge、以下「JSEC2021」)」に協賛し、水と環境に関わる優れた研究に対して「栗田工業賞」を贈呈しましたので、お知らせします。
高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)は、理数教育の増進に資することで科学技術水準の向上を目指し、全国の高校生と高等専門学校生を対象に2003年より実施されている科学技術の自由研究コンテストです。幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査により優秀な研究を表彰しています。当社はJSECの活動趣旨に賛同し、社会貢献活動における人材育成の一環として2019年から協賛しています。
第19回となるJSEC2021では、全国の高校および高等専門学校から220の研究作品の応募があり、予備審査と一次審査を経て、12月11日、12日の2日間にわたりオンラインでの最終審査会が行われました。この結果、JSEC2021における「栗田工業賞」には、群馬工業高等専門学校の岩佐茜さんの研究「水溶液のpH差を利用した水の低電圧電気分解によるエネルギー創成」が選ばれました。なお本賞の受賞者は、他のJSEC2021上位入賞者とともに2022年5月に開催される国際学生科学技術フェア「ISEF(International Science and Engineering Fair)」に日本代表として出場する予定です。また、昨年に引き続きJSECのバーチャル3D会場がオンラインで開設され、当社も「Kurita Sustainable Water Tour」と題した世界の水資源の問題とその解決のための水処理技術の役割を学習できる内容などを展示しています。
今後当社は、同賞の副賞として受賞者と海外の研究者も含めたクリタグループの研究者との交流会を開催する予定です。研究者たちから企業における研究開発の様子を直接聞く機会を提供し、受賞者の今後の研究活動やキャリア形成の一助としてもらいたいと考えています。
クリタグループは引き続き、社会貢献活動における重点分野のひとつとして未来を担う若年層の教育支援を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
受賞者 |
群馬工業高等専門学校 岩佐茜さん |
研究名 |
「水溶液のpH差を利用した水の低電圧電気分解によるエネルギー創成」 |
概要 |
水の電気分解におけるエネルギーロスをなくすことを目的として、電極電位が電解液のpHに依存していることを利用し、水の電気分解において陽極側と陰極側の電解液をそれぞれ塩基性溶液、酸性溶液の条件とすることで、水の電気分解の理論電圧である1.23Vで水素を製造できることを証明した。 |
「栗田工業賞」を受賞した群馬工業高等専門学校の岩佐茜さん
JSEC2021のバーチャル3D会場へのリンク(2022年5月まで視聴可能)
JSEC2021 (asahi.com)
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