栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:門田 道也)は、株式会社朝日新聞社および株式会社テレビ朝日が主催する
「第20回 高校生・高専生科学技術チャレンジ(Japan Science & Engineering Challenge、以下「JSEC2022」)」に協賛し、水と環境に関わる優れた研究に対して「栗田工業賞」を贈呈しましたので、お知らせします。
高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)は、理数教育の増進に資することで科学技術水準の向上を目指し、全国の高校生と高等専門学校生を対象に2003年より実施されている科学技術の自由研究コンテストです。幅広い分野から研究作品を募り、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査により優秀な研究を表彰しています。当社はJSECの活動趣旨に賛同し、社会貢献活動における人材育成の一環として2019年から協賛しています。
第20回となるJSEC2022では、全国の高校および高等専門学校から339の研究作品の応募があり、予備審査と一次審査を経て、12月10日、11日の2日間にわたり日本科学未来館で最終審査会が行われました。この結果、「栗田工業賞」には、東京都立小石川中等教育学校の水谷紗更(みずたに ささら)さんの研究「炎光光度法を用いたエアロゾル粒子の濃度測定と可視化手法の開発」が選ばれました。なお本賞の受賞者は、他のJSEC2022上位入賞者とともに2023年5月に開催される国際学生科学技術フェア「ISEF(International Science and Engineering Fair)」に日本代表として出場する予定です。また、昨年に引き続きJSECのバーチャル3D会場がオンラインで開設され、当社も「Kurita Sustainable Water Tour」と題した世界の水資源の問題とその解決のための水処理技術の役割を学習できる内容などを展示しています。
今後当社は、同賞の副賞として受賞者とクリタグループの研究者との交流会を開催する予定です。研究者たちから企業における研究開発の様子を直接聞く機会を提供し、受賞者の今後の研究活動やキャリア形成の一助としてもらいたいと考えています。
クリタグループは引き続き、社会貢献活動における重点分野の一つである「次世代の育成」を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
受賞者 | 東京都立小石川中等教育学校 水谷紗更さん |
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研究名 | 「炎光光度法を用いたエアロゾル粒子の濃度測定と可視化手法の開発」 |
概要 | 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となるSARS-CoV-2 は、飛沫感染と飛沫核感染を起こす可能性が指摘されている。飛沫・飛沫核はエアロゾルに分類される粒子であるため、感染拡大防止のために、エアロゾル粒子の挙動を可視化する必要性が高まっている。 現在、エアロゾル粒子の可視化と濃度測定を同時に行うことはできない。以前の研究で、金属塩が微粒子となって拡散し炎色反応を起こす現象を発見した。この現象から着想を得て、炎光光度法を用いたエアロゾル粒子の濃度計測・可視化手法を開発した。 |
JSEC2022表彰式の様子
「栗田工業賞」を受賞した東京都立小石川中等教育学校 水谷紗更さん(左)
JSEC2022のバーチャル3D会場へのリンク(2023年5月まで視聴可能)
JSEC2022 (asahi.com)
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