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民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニーとして参画

2023年11月16日

栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、社長:江尻 裕彦)は、株式会社 ispace(本社:東京都中央区、代表取締役CEO&Founder:袴田 武史、以下ispace社)が行う民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」にサポーティングカンパニーとして参画いたします。

「HAKUTO-R」とは、ispace社が2024年までに行う2回の月面探査ミッションを統括するプログラムです。同社は本プログラムにおいて、独自のランダー(月着陸船)とローバー(月面探査車)を開発し、2022年12月に月着陸ミッションの打ち上げを実施、2023年4月に月面着陸に挑戦しました。2024年※1には月面探査ミッションの打ち上げを行う予定です。同社は「Moon Valley 2040」構想※2の実現に向け、将来的に月面での水資源の探査と、水資源の活用による宇宙インフラの構築を目指しています。当社は本構想に賛同し、その実現への初期段階となる「HAKUTO-R」のサポーティングカンパニー契約を同社と締結しました。

当社グループは、1949年の創業以来、70年以上、一貫して「水」に関する事業を展開し、企業理念である「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」の実現に向けた取り組みを推進しています。これまでに培ってきたノウハウや知見により築き上げてきた水処理分野における先進的技術を宇宙分野に適用し、月に存在する可能性が示唆されている水資源を活用した月面でのエネルギー製造(水素発生)をはじめ、宇宙インフラの持続的な構築へ貢献できる水の生成・回収に向けた技術の開発を目指していきます。そして、宇宙分野で獲得した知見の活用を通じ、地球上における社会や産業の課題解決に寄与できるソリューションを創出・提供し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※12023年10月時点の想定。
※22040年に「月面に1000人が住み、年間1万人が訪れる」というispace社の構想。

当社イノベーション本部長の鈴木裕之は次のように述べています。
「水は人の生活だけでなく産業インフラとしても必須です。今後加速される地球上では存在しない過酷な条件での宇宙産業インフラ向けに、これまで培った水に関する知をベースに革新的な技術を開発し、それを持続的な社会の実現に還元していきます。」

 

■株式会社ispace代表取締役 CEO & Founder 袴田武史氏のコメント

「栗田工業のHAKUTO-Rへの参画を歓迎いたします。すでに宇宙用としての実績も持つ栗田工業の優れた水処理装置は、今後の月での水資源の活用に非常に重要な技術になるでしょう。HAKUTO-Rの参画がきっかけとなり、宇宙や月で活用できる技術開発・事業開発に向けて一歩を踏み出して、さらにそこで培われた経験や技術は地球上への還元にも繋がるものと期待しています。」

■ispace社について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」 をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。日本、ルクセンブルク、アメリカの 3 拠点で活動し、250名以上のスタッフが在籍しています。2010 年に設立され、今まで総計約 218 億円超の資金を調達しています。当該資金は月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的としたランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)の開発に充てられています。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行っています。
詳しくはispace社のウェブサイト(https://ispace-inc.com/jpn/)をご覧ください。

以 上

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