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小規模冷却水系向け パッケージタイプの新たな水処理薬品「カプセルゼロ™ KS」を販売開始 ~新開発の錠剤とカプセルで長期間効果が持続、メンテナンスフリーを実現~

2017年4月3日

    栗田工業株式会社(本社:東京都中野区 社長:門田 道也)は、冷却塔の中に置くだけで冷却水系において発生する様々な障害を防止する、パッケージタイプの水処理薬品「カプセルゼロ™ KS」の販売を開始します。新開発の錠剤とカプセルを採用したメンテナンスフリーな新商品として、液体薬品の使用が難しい小規模冷却水系を重点市場と位置付け、適用拡大を図っていきます。

    チラーや冷凍機等の設備において、冷却水が原因で発生する障害(冷凍効率の低下、レジオネラ症の感染、腐食等)には、液体タイプの水処理薬品で対処するのが一般的です。しかし、小規模の冷却水市場では、薬品補充作業を含むメンテナンスやイニシャルコスト、設置スペースの面から薬剤注入装置が設置されることが少なく、水処理が行われていないケースが大半です。そこで当社では、本市場で水処理薬品の適用拡大を図るため、小規模冷却水系においてお客様のニーズに沿った最適な水処理ができる新たなタイプの商品開発に取り組みました。

    このたび開発した「カプセルゼロ™ KS」は、水処理薬品を固形化した錠剤を独自開発した容器(カプセル)に内包した商品です。当社が2015年に上市した画期的な除菌技術「レジ//エンド®(*1)」と同じく2種類の除菌成分を錠剤の中に配合し、冷却塔 内の上部から散水された水がカプセル内に一定量流れ込むことで適切な量の薬品有効成分が溶け出す構造としました。独自の錠剤多層構造(*2)および容器形状を採用し、使用初期は速やかに有効成分が所定の濃度に達し、その後長期間効果を持続させることに成功しました。これにより、冷却水系で常にレジオネラ属菌が検出されない状態を維持し、冷凍効率の低下や設備故障の原因となるスライム、スケール(*3)、腐食の発生を防止します。

    さらに、「カプセルゼロ™ KS」は冷却塔内に置くだけで効果を発揮するため、薬剤注入装置の設置工事や薬品の補充作業も不要で、一度設置したら交換までメンテナンスフリーです。また、重量を約700グラムに軽量化し、コンパクト化(容器寸法:W324mm×D96mm×H85mm)を実現しました。容器の上部カバーは透明にして交換時期(薬品有効成分の残量)が一目でわかるなど、ユーザビリティを重視したデザインとしています。

    当社では、従来にない機能・特長を有する本商品をビル・空調市場を主体とする小規模冷却水系向けの主力商品と位置付け、「レジオネラ属菌ゼロ」「メンテナンスゼロ」「冷凍効率低下ゼロ」といったメリットをお客様に提供していきます。国内はもとより、海外においても積極展開を図り、潜在市場の開拓による収益拡大を目指していく考えです。

    *1:レジ//エンド®の詳細は、以下プレスリリースを参照ください。
          https://news.kurita-water.com/press150727
    *2:錠剤の一層目は速溶性(すぐに溶けて効く)、二層目以降は遅溶性(長期間にわたって効果が持続)を発揮する構造
    *3:スライムは水中の細菌や藻類など微生物により形成された汚濁物。スケールは水中に溶け込んでいるカルシウムなどが析出し、固まったもの

    <補足資料>

    ■カプセルゼロ™ KSの外観

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    • 寸法:W324mm×D96mm×H85mm
    • 重量:700g
    • 材質:プラスチック

    ■カプセルゼロ™ KSの効果

    レジオネラ属菌を増殖させず、検出されない状態(10CFU/100mL以下)を維持
     ・2種類の殺菌成分により、レジオネラ属菌の温床となるバイオフィルムを取り除き、水中に浮遊するレジオネラ属菌を除菌します。
    スライムほか汚れの付着を低減
     ・当社従来商品と比較して、微生物に由来する汚れ(スライム)の付着量を10分の1に低減します。また、スケール等の汚れの付着も防止 することで動力費の増加をゼロに近づけます。
    腐食の発生を抑制
     ・防食成分と汚れ防止効果により鉄の腐食を5分の1に抑制し、金属の腐食トラブルを防止します。

    ■カプセルゼロ™ KS の特長

    設置工事が不要。
      • 冷却塔内に置くだけで効果を発揮するため、処理を開始するにあたり薬剤注入装置等の設置工事は必要ありません。
      • 標準使用量は30 RT(冷凍トン)につき、1個です。
    一度設置したら交換までメンテナンスが不要。
      • 液体タイプの薬品のように濃度管理をする必要がなく、交換も3ヶ月程度は不要です。
        (効果持続期間は、冷却塔稼働時間720時間が目安・・・1日8時間運転の場合90日間)
      • カプセルの上部カバーから薬品有効成分の残量が確認でき、交換時期が一目でわかります。

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